【新唐人2015年2月3日】内モンゴルでは当局の遊牧地強制収用をめぐって各地で抗議活動が頻発しています。1月30日、ウランチャブ市四子王旗(ししおうき)では遊牧民200人あまりがデモ行進しましたが、翌日、13人が当局に拘束または呼び出されました。ソニド右旗(うき)でも数百人が地元当局に抗議しました。
1月11日、四子王旗の遊牧民の代表らが北京に赴き陳情しましたが、なしのつぶてでした。30日、遊牧民200人あまりがデモ行進したところ、31日、地元当局は多くの遊牧民代表を拘束しました。
同日、シリンゴル盟ソニド右旗でも数百人が、横断幕を掲げて地元当局に抗議しましたが、警察によって退散させられました。少なくとも4人が警察に連行され、複数の遊牧民が殴打され負傷しました。
土地を収用された遊牧民によると、2011年、地元当局は1ムー当り200元という低価格で遊牧地を収用。しかし、補償金は未だに支払われておらず、遊牧民数千人が被害を受けています。
四子王旗の遊牧民
「四子王旗には遊牧地が84万ムー余あり、1戸当たり数千ムーを所有しています。北京軍区、朱日和訓練基地は国有だからと言って、我々の遊牧地を占拠しました。5年陳情しても、結果はありません」
オルドス市オトク前旗の宋さんによると、2004年から地元政府は土地を収用し、鉱山開発企業に転売し、1ムー当り100元の低価格で住民300戸から20万ムーの土地を強制収用しました。
オルドス市オトク前旗市民 宋さん
「土地は今でも占拠されており、生活もできないので、出稼ぎに頼っています。数日前も村民6人が北京に行きましたが、連れ戻されました。私たちも拘束されたことがあり、抗議してもだめです。私の弟が去年ネット上にある情報を載せたら、国家機密漏えい罪で2年判決を受けました」
内モンゴル各地では強制土地収用をめぐり抗議活動がエスカレートし、1月19日には絶望した遊牧民が地元政府の門に首をつり、自殺しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/02/02/a1174031.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)